レポート

焼却炉 あなたが知っておくべき事実 Greenaction.org 翻訳転載

以下は、Greenaction.org に掲載されている焼却炉の悪影響を啓蒙する資料です。
焼却炉反対派の知識武装材料です。一部を箇条書きに書き換えています。

http://greenaction.org/?page_id=663

あなたが知っておくべき事実
廃棄物を燃やすことは、環境、社会、健康に多くの悪影響を及ぼします。

伝統的な「大量焼却」焼却炉と新世代の二段階焼却炉(プラズマアーク、パイロリシス(熱分解)およびガス化技術を使用する「変装した焼却炉」)は、すべて空気中に広範囲の汚染物質を放出し、リサイクルおよびその他の「ゼロウェイスト」活動を失速させます。

焼却炉の現実:

 (1)有害な化学物質で私たちの環境、身体、および食糧を汚染

焼却炉は、人間の健康と環境に対する毒性で知られているダイオキシンやその他の塩素系有機化合物を含む強力な汚染物質で大気、水、土壌を汚染します。これらの毒素の多くは食物連鎖に入り、その中で濃縮されます。

(2)毒性副産物を生成

空気と水への毒性の放出に加え、 焼却炉は有毒な灰またはスラグを作ります。それらは埋立処分されます。この灰には重金属、ダイオキシン、その他の汚染物質が含まれています。

(3)廃棄物の発生抑制とリサイクルを後退

焼却炉は、一定量の資源を地球から引き出し、工場で処理し、世界中に出荷し、焼き捨てるという直線的な使い捨てシステムをコミュニティ内で助長します。

  (4)地球規模の気候変動に貢献

焼却炉は、地球規模の気候変動に直接的に寄与する二酸化炭素と亜酸化窒素を含む大量の温室効果ガスを放出します。 また、一酸化炭素、窒素酸化物、非メタン揮発性有機化合物、二酸化硫黄などの間接的な温室効果ガスの大量供給源でもありま。 実際、焼却炉は、石炭火力発電所を含むあらゆる化石燃料ベースの発電所よりもメガワットあたり多くのCO2を放出しています。しかし、気候変動への最大の貢献は、廃棄物の発生抑制とリサイクルプログラムを損ない、資源の掘り出しの増加を促すことです。

(5)エネルギーを無駄にし膨大な量の資源を破壊

「廃棄物からエネルギーへ」の焼却炉を販売している人々は、ごみを燃やしてエネルギーを発生させることは、廃棄物やエネルギーの危機を克服するWin-Winの解決策であると主張しています。 しかし、真実は、焼却炉がエネルギーを浪費するということです。 リユース、リサイクル、コンポストされるはずの材料を焼却すると、焼却炉はそれらの材料をより良く使用する省エネルギーの可能性を破壊します。 例えば、リサイクルは、廃棄物焼却発電所が発生するエネルギーの3〜5倍の節約につながります。 焼却炉は、焼却された材料の内在エネルギーを考慮に入れた場合、トータル的にはエネルギー喪失になります。これらの理由から、「廃棄物からエネルギーへ」をうたい文句にする焼却炉は「エネルギーの廃棄」プラントといえます。

(6)ゼロウェイスト活動に比較して、雇用の増進には寄与せず、技術導入への高額な資金流出を地方経済に強いる

焼却炉は地元の経済にとって悪い。リサイクルとコンポストに比べて、 金銭的にも資源的にも最も高価な廃棄物処理オプションといえます。リサイクル施設の10分の1程度の雇用を生み出すにすぎません。

(7)汚染の証拠と持続不可能な産業の隠ぺい手段

焼却炉は、汚染物質創出産業が有害廃棄物とその影響を隠ぺいすることを可能とします。これらの産業は、この持続不可能な生産と消費のシステムを継続的に使用するためのに焼却を頼りにしています。

 (8) 環境正義の原則に違反

焼却炉は、貧困層や労働者階級のコミュニティや政治力の弱い地域に不釣り合いに位置しています。

 焼却する材料のより良い代替案が存在します。強力な草の根運動に組織化されている多くのコミュニティで焼却炉を撃退することができました。 ほとんどすべてのものは、安全かつ経済的にリサイクルまたはリユースすることができます。また、製品の使用を少なくするとともに、製品自体を毒性がなく、長く使用できるように再設計する必要があります(Redesign:訳者注記)。 これはゼロウェイスト戦略の核心であり、焼却炉使用による環境、社会および健康へのマイナスの影響を根絶する方法です。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る